学生としての振る舞い
医師が診察する前段階としての問診が自分にとっては荷が重い。
対人関係を築くのが苦手だからだ。
相手から好意を持ってくれていれば、話しかけていくのはまだましだ。
しかし、男性には多いのだが、無愛想なペイシェントもいて、そういった人たちと接していくのは本当に気が重い。
まれにとても話したがるペイシェントもいるが、その話の遮り方も色々と神経を使ってしまって気後れして話の折りどころに困ってしまう。
相手の楽しみを奪って良いのかという気持ちが沸き上がってしまうからだ。
こういった苦労もあるが、生身の人間として接するのではなく、いわば医師としてのペルソナを身につけていけばなんとかなるのではないかとは最近考えている。
不快なことを真剣に吟味せず、目の前のオブジェクトを淡々と硝化していくという姿勢が身につけばもっと生きやすくなると思っている。