ダイエット薬 その1
やせ薬?
痩せる薬なんてあるのってよく聞かれる。
あるかないかで言えば、あると言える。
ただし一般的な診療所や病院では保険診療内で処方してもらうのは難しいと言える。
日本では適応が殆どないため、自由診療を行っているクリニックを探さなくてはいけないからである。
摂取カロリーより消費カロリーを増やすことがダイエットの基本である。
つまりインプットを減らし、アウトプットを増やせば、痩せるという訳である。
一般的なダイエットでは、食事制限を行うことでインプットを減らしたり、アウトプットを増やす方法としては運動を行うことによって、運動自体によるカロリーの消費を狙ったり、基礎代謝の向上を狙ったりしている。
薬物でのダイエットではそれら以外の様々な機序が存在する。
中枢神経作動薬を用い、そもそも多く食べたくなくなるようにしたり、摂取物の吸収を抑制したり、代謝の向上を計ったりなど。
ちなみに定期的に嘔吐していると、食道や歯がめちゃくちゃになるからこれはだめです。
中枢神経作動薬
脳に働きかけてそもそもの食欲を抑制する薬
食欲中枢作動(?)
再取り込みを阻害することによって間接的にモノアミンを増加させる。
魔神ドールという名前が強そう笑。
これはBMIが30以上の時、3ヶ月以内を限度として処方されうる。
依存性と耐性、精神障害を引き起こしうることがその理由であるらしい。
- ブプロピオン(ウェルブトリン、ザイバン、ブプロンなど)
ドパミン、ノルアドレナリン再取り込み阻害(DNRI)
ニコチン作動(?)
一般的なセロトニン選択的再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)では痩せの効果は無いとされているから、ドパミンの再取り込み阻害作用が食欲に与える影響が大きいのだろう。
ただしブプロピオンは日本では治験に失敗しており、認可されていない。
海外では禁煙薬として使ってるし、発達障害の治療などでも使われているので、日本で使えるのは惜しい。
- ロルカセリン(ベルビックなど)
5HT2C(セロトニンの受容体の名前)受容体作用薬
これは新しい薬で、日本では未認可。
- タバコ(ニコチン)
ニコチンも食欲抑制作用がある。
ただし、たばこ自体がかなり有害なのでおすすめできない。
平均寿命が短い社会ならまだしも、今はみんな長生きするから。
- その他
- トピラマート、フェンタマイン、アンフェタミン、ナルトレキソンなど
ここに記載された以外にも、中枢神経に作用する様々な薬が存在する。
自分はまだ勉強が足りませんので間違っているかもしれませんが、ご理解ください。